リウマチ Tea room > 検査で学ぶ。お医者さんとのコミュニケーション Part 2.関節リウマチの検査
監修
関節リウマチの初診の流れ
Part 1.医師による診察
Part 2.関節リウマチの検査
Part 3.診察と検査の結果を踏まえて診断
関節リウマチは、全身のさまざまな関節に痛みや腫れをもたらす病気です。朝、起きたときに関節を動かしにくい(こわばる)、手や足の関節が腫れている、このような状態があるようでしたら、早めに病院で先生に相談しましょう。症状が軽いうちに適切な治療を開始することが重要です。
採血室に移動して、血液検査のための採血を行います。血液は体内で起こっていることを知らせてくれます。体内でどれだけ炎症が起こっているのか、異常な免疫反応を起こしているのかなどが確認できます。
画像検査では基本的には関節(手や足)、合併する間質性肺炎や感染症が隠れていないか胸部のX線(レントゲン)検査が行われます。これで関節炎や骨の破壊の状態、肺の状態を知ることができます。
必要に応じて関節の超音波(エコー)検査も行うこともあります。関節の状態に加え、血流の状態を知ることで、腫れの「質」が評価できます。
なお、関節X線検査では見づらい部分や不明確な所見があった場合には、他の画像検査(MRI、CTなど)を追加して行うこともあります。
血液検査では具体的に何を確認するんですか?
関節リウマチを疑った場合は下記のような項目を調べることが多いです。
◆ 炎症反応
赤沈(赤血球沈降速度):数週間かけて起きた炎症の程度をみる
CRP(C反応性タンパク):その日に起きている炎症の程度をみる
◆ 病気の活動性
MMP-3:腫れの程度(関節破壊の程度)をみる
◆ 異常な免疫反応(自己抗体)
リウマチ反応(リウマトイド因子):IgGに対する自己抗体
抗CCP抗体:関節の滑膜にあるタンパクへの自己抗体
◆ その他
血球(赤血球や白血球など)、血漿、血清タンパクなど
採血があるなら、食事は抜いてくるべきでしょうか?
基本的に関節リウマチの血液検査としては食事を抜く必要はありません。ただし、医療機関によって異なる場合があるので、念のため事前に確認しておくとよいでしょう。
画像検査で身体への負担はどのくらいかかる?痛みはある?
関節リウマチの基本的な画像検査で、無理な姿勢をとらなければ痛みを伴うことはありません。身体への負担はほとんどなく、高齢の方でも受けていただけます。