マインドフルネス(Mindfulness)は、特定の方法により「今、この瞬間」に注意を向けた状態になることを目的としています1)。その考え方や実践方法は、世界中の幅広い分野で活用されていますが、近年では関節リウマチ患者さんに対しても推奨されています2)。
今回、聖路加国際病院 Immuno-Rheumatology Center センター長 岡田 正人 先生にご監修いただき、関節リウマチ患者さんのための朝(Morning)と夜(Bedtime)に実践できるマインドフルネスを開発致しました。
ご自身に合ったタイミングで、リラックスできる音楽や映像も楽しみながらご活用ください。
Morning Mindfulness
音の瞑想、呼吸瞑想
落ち着いた楽な姿勢で、ゆっくりと呼吸を行いながら、身体の状態や聞こえてくるさまざまな音に気づき、感じてみましょう。
Bedtime Mindfulness
数息観とボディスキャン瞑想
呼吸をかぞえながら心を落ち着かせる数息観と、客観的にご自身を観察するボディスキャンを行いながら、身体を休めていきます。
聖路加国際病院
Immuno-Rheumatology Center
センター長 岡田 正人 先生
日常生活で考え事をする時、過去のさまざまな経験や未来への心配事にも影響されてしまうことがあります。マインドフルネスは、意識的に「今、この瞬間」に注目することでストレスをコントロールし、心理的苦痛を軽減させることなどを目的に行います2、3)。
今回は、聞こえてくる音や自分自身の呼吸、手や足などの細かい感覚に注目するボディスキャンといった方法で、瞑想を行うマインドフルネスのプログラムを開発しました。関節リウマチにおける病気の症状や将来への不安、ご家族、お仕事などさまざまなストレスを感じている患者さんにも、ぜひセルフマネージメントの一つとして取り入れていただければと思います。
斉藤 りょう子さん
2012年よりヨガの指導を開始。ヨガのプラクティスを通じて心と体の繋がりを実感し、心からアプローチして調えるマインドフルネス瞑想を学び、2018年より瞑想をシェアしている。
一側面だけではなく、瞑想、ヨガをベースにしたボディーワーク、呼吸法、食事など、ホリスティックな観点から自らが自分の本質に触れ、気づき、本来の自然な姿へ戻るように、それぞれに合った方法を提案している。
1)Creswell JD:Annu Rev Psychol. 68:491-516, 2017
2)Zangi HA, et al.:Ann Rheum Dis. 74(6):954-962, 2015
3)de Brouwer SJ, et al.:PLoS ONE. 6(12):e27432, 2011