関節リウマチの治療法 運動療法

監修東京医科歯科大学 膠原病・リウマチ内科学 教授 保田 晋助 先生

関節リウマチでは、関節がこわばってよく動かせなくなることがあります。また、筋力が低下してしまうこともあります。このようなことを防ぐために、リハビリテーションを行います1)

リハビリテーションでは、筋力を維持・向上させるための運動や、関節周囲の組織が固まってしまい(拘縮)動きが制限されるのを防いだり、関節を保護するための工夫を行います。リハビリテーションの中には、自分でできる方法もありますが、自己流で関節に負担がかかったり、やりすぎると症状が悪化する場合もありますので、まず医師と相談してくださ1)

リウマチ体操2,3)

リウマチ体操では、まず大きな関節を動かし、続いて小さい関節を動かします。このとき、ゆっくりと動かすことがポイントです。動かしすぎると症状が悪化する場合もあるので、朝と晩にゆっくりと動かす程度に、やり過ぎないことが重要です。
どの運動をいつ、何回くらい行うかは、医師や理学療法士に相談しましょう。

上肢の運動
下肢の運動

参考文献

  • 1) 公益財団法人日本リウマチ財団教育研修委員会、一般社団法人日本リウマチ学会生涯教育委員会 編:リウマチ病学テキスト 改訂第2版. p13-26, p88-126, p522-526, 診断と治療社, 2016
  • 2) 松田剛正他: 関節リウマチのトータルマネジメント.(公財)日本リウマチ財団 監, p20-96, p102-126,医歯薬出版,2011
  • 3) 公益社団法人日本リウマチ友の会: やってみよう!リウマチ体操(DVD). 倉田典和監修, メディアフォーユー, 2012