災害への備え お薬の準備    

監修 神戸大学大学院 保健学研究科 医学研究科 整形外科 准教授 三浦 靖史 先生

服用しているお薬について説明できるように準備し、お薬を管理しましょう

災害によっては、避難時にお薬を持ち出せない場合もあります。日頃より服用しているお薬については、医師や薬剤師に説明できるようにしておきましょう。
おくすり手帳のほかにも、お薬の処方時に薬局でもらう「おくすりの説明書」を持ち歩いたり、携帯電話のカメラ機能を使って記録しておくことも有用です。

1.どの薬を服用しているか記録

どの薬を服用しているか記録

「おくすり手帳」や「おくすりの説明書」などを、携帯電話のカメラ機能などで記録したり、普段持ち歩くかばんの中に入れておきましょう。

2.古いお薬から服用し、残数を確認

古いお薬から服用し、残数を確認

普段使うお薬は、数日分の予備があると安心です。自宅のお薬は定期的に残数を確認しましょう。また、追加でお薬が処方された場合には、古いお薬から服用しましょう。

3.保存条件を逸脱したお薬は服用しないようにする

保存条件を逸脱したお薬は服用しないようにする

お薬によっては、冷蔵庫で保存するなど温度管理が必要なお薬もあります。明らかに保存条件を逸脱した場合には、そのお薬を使わないようにしましょう。心配な場合は、医師、薬剤師に相談してください。

4.お薬を自己判断で中断しないようにする

お薬を自己判断で中断しないようにする

お薬によっては中断することで、症状が悪化するものもあります。お薬が足りなくなった場合にはすぐに、医師や薬剤師に相談し、自己判断で治療を中断しないようにしましょう。

お薬の名前、用法、用量は、医師や薬剤師に伝えられるようにしておきましょう。

林秀樹:薬局. 67(13):3451-3457, 2016
今西孝至他:日本臨床救急医学会雑誌. 17:687-692, 2014
豊見敦:薬局. 67(13):3410-3413, 2016より作図