リウマチ Tea room > 気軽に楽しむ リウマチ散歩 お出かけ編
監修
関節リウマチ患者さんにとって、関節を保護するための休息と、関節機能の衰えを防ぐための運動をバランスよく取り入れることはとても大切です。痛みが少ないときはお出かけをして気分をリフレッシュしましょう。自然が豊かで設備の整った公園は、関節リマウチ患者さんにおすすめのスポットです。公園にお出かけする前に確認したいポイントをご紹介します。
※症状が出ている部位によって対処の仕方が異なります。痛みを感じたり、負担に感じたりした場合は無理をせず休息をとりましょう。
●歩きやすい道になっているか
砂利道や急な斜面は足に負担をかけてしまいます。園内の歩道がコンクリートで舗装されているか、傾斜は少ないのか、確認してみましょう。
●休憩スペースはあるか
疲れたときにすぐに座って休憩をとれるよう、事前に休憩所の場所を調べておくと安心です。
●公園のマップを調べてみる
園内の傾斜が少ない道や休憩所の場所を掲載した園内マップをWebサイトで公開している公園もあります。事前に散策ルートを調べてみましょう。
●年間カレンダーを見てみる
公園によっては、季節ごとの開花情報やイベント情報を年間カレンダーに掲載している場合もあります。
●歴史に触れる
城跡や遺構がある公園で、その土地の歴史に思いを馳せながら散策するのもおすすめです。都道府県の公園協会や観光協会のサイトなどで歴史公園を調べてみましょう。
●着脱しやすい服
当日の気候に合わせて、簡単に羽織ったり、脱いだりできる服装がよいでしょう。腕や肩に症状が出ている人は、腕を高く上げずに着替えができる前開きの服や、袖口が広い服がおすすめです。
●体を冷やさない服
関節が冷えると痛みが生じやすくなります。お出かけの服装は、冬は保温性が高いもの、夏は汗をかいて冷えないように通気性がよいものを選びましょう。夏場は冷房で体が冷えないように、上着やストールなどを持っていきましょう。
●関節に負担がかからない靴
関節リウマチ患者さんは、症状が進むと外反母趾や扁平足になる場合があります。かかとの高い靴を避け、靴の中で足の指を動かせるものを選びましょう。
●着脱しやすい靴
靴の着脱が多くなるお出かけでは、はき口が大きく、留める部分がマジックテープになっているなど、簡単に調節できる靴を選ぶと関節への負担が少なくなります。
●正しく靴を履く
しっかり固定されていない靴で歩くと、靴の中で足が動き、靴にこすれて、痛みが生じる場合があります。靴を履くときは、足のかかとを靴に合わせた状態で靴紐やマジックテープを締めて固定しましょう。
●階段を上るときは痛みの少ない足から
階段を上るときは痛みの少ない足から、降りるときは痛みのある足から降りると関節にかかる負担が少なくなります。手すりや杖を使うのもおすすめです。
●背筋を伸ばして座る
腰に負担をかけないために、背筋を伸ばした姿勢を心がけましょう。公園のベンチでは背もたれがまっすぐなものに座り、腰に負担がかからないように気をつけましょう。
関節用サポーターで、手、膝、指などの関節を固定すると、関節に負担が集中するのを避けられます。
※常にサポーターを装着していると、周辺の筋力が低下する可能性があります。どんなときに、どれくらいの期間装着するのが適切か、主治医に相談してみましょう。
靴や靴下を履くときのかがむ動作は、腰や肩の関節に負担をかけてしまいます。お出かけ前に関節を痛めてしまわないように、体を起こしたまま装着できるグッズを活用しましょう。
靴に差し込んで使う靴ベラ。かがまずに靴を履くことができます。
靴下を履くときに便利な「靴下エイド」。靴下を本体にかぶせ、両手でひもを引くだけで装着できます。
関節リウマチ患者さんは、足の指が変形してしまう影響で、歩くときに痛みを感じる場合があります。靴に中敷きを敷いたりして、足にかかる負担を軽くする工夫をしましょう。また、歩くのが心配な方は杖を使って歩くことで、負担が軽減されるため活用してはいかがでしょうか。
ゆったりと散策ができる公園を事前によく調べておくことが大切です。服や靴選びを工夫したり便利グッズを活用したりして、楽しくお出かけしましょう。
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お出かけする際に準備すること、気をつけることをチェックリストへまとめました。ぜひ活用ください。