関節リウマチの治療法 手術療法1,2)

監修東京医科歯科大学 膠原病・リウマチ内科学 教授 保田 晋助 先生

手術療法には、滑膜切除術や人工関節置換術などがあります。手術をしたほうがよいかどうかは患者さんの症状やその部位などによって異なりますので、医師と相談してください。

滑膜切除術

痛みや腫れなどの症状が残っている関節について、関節内を覆っている滑膜という、腫れて炎症を起こしている部分を取り除き、さらに関節の動きをよくする手術です。

人工関節置換術

関節がこわれいたんだ部分を取り除き、新しく人工関節を入れる手術です。痛みを軽減し、関節の動きがなめらかになることが期待されます。
この他にも、手指や足指の変形を元の形に修復する手術や不安定な関節を固定する手術(関節固定術)など、患者さんの状態に応じて、さまざまな手術療法があります。

参考文献

  • 1)松田剛正他: 関節リウマチのトータルマネジメント.(公財)日本リウマチ財団 監, p20-96, p102-126, 医歯薬出版, 2011
  • 2)公益財団法人日本リウマチ財団教育研修委員会、一般社団法人日本リウマチ学会生涯教育委員会 編: リウマチ病学テキスト 改訂第2版. p13-26, p88-126, p522-526, 診断と治療社, 2016