若年性じゃくねんせいとくはつせいかんせつえんには
どんなおくすりがあるの?

じゃくねんせいとくはつせいかんせつえんりょうには、

いたみや炎症えんしょうをおさえるくすり

かっぱつすぎるめんえきをおとなしくさせるくすり使つか われ

ます。

若年性特発性関節炎の治療

若年性特発性関節炎の治療は、病気のタイプにより変わります。全身型では ステロイドが、それ以外のタイプの関節炎では抗リウマチ薬(DMARDs) と呼ばれる薬がよく使われますが、症状・病気の状態により、NSAIDsや 生物学的製剤と呼ばれる薬も使われます。

全身型の治療

全身型の若年性特発性関節炎の治療目標は、発症後早期から全身の炎症を しっかり抑えることで、危険な合併症を防ぎ、薬なしでも症状が抑えられた 「寛解」と呼ばれる状態を達成することです。  ステロイドを中心とした治療を行いますが、標準的な治療を行っても 関節炎が残ってしまう場合は、生物学的製剤の使用が検討されます。

全身型以外の治療

少関節炎、多関節炎の治療目標は、関節炎の寛解を達成し、病気の進行による関節の破壊を防ぐことです。
DMARDsのメトトレキサートを中心とした治療を行いますが、改善がみられない場合は、生物学的製剤の使用が検討されます。
乾癬性関節炎や付着部炎関連関節炎でも、少関節炎、多関節炎と同様の初期治療を行います。

武井修治:日本臨牀. 74(6):1028-1034, 2016

一般社団法人 日本リウマチ学会 小児リウマチ調査検討小委員会 編集: 若年性特発性関節炎診療ハンドブック 2017, p40-60, メディカルレビュー社, 2017
(フローチャートは改変)

一般社団法人 日本リウマチ学会 小児リウマチ調査検討小委員会 編集: 若年性特発性関節炎初期診療の手引き 2015, p52-66, メディカルレビュー社, 2015
(フローチャートは改変)