若年性特発性関節炎の治療には、
痛みや炎症をおさえる薬、
活発すぎる免疫をおとなしくさせる薬が使われ
ます。
若年性特発性関節炎の治療は、病気のタイプにより変わります。全身型では
ステロイドが、それ以外のタイプの関節炎では抗リウマチ薬(DMARDs)
と呼ばれる薬がよく使われますが、症状・病気の状態により、NSAIDsや
生物学的製剤と呼ばれる薬も使われます。
全身型の若年性特発性関節炎の治療目標は、発症後早期から全身の炎症を
しっかり抑えることで、危険な合併症を防ぎ、薬なしでも症状が抑えられた
「寛解」と呼ばれる状態を達成することです。
ステロイドを中心とした治療を行いますが、標準的な治療を行っても
関節炎が残ってしまう場合は、生物学的製剤の使用が検討されます。
少関節炎、多関節炎の治療目標は、関節炎の寛解を達成し、
病気の進行による関節の破壊を防ぐことです。
DMARDsのメトトレキサートを中心とした治療を行いますが、改善が
みられない場合は、生物学的製剤の使用が検討されます。
乾癬性関節炎や付着部炎関連関節炎でも、少関節炎、多関節炎と
同様の初期治療を行います。
武井修治:日本臨牀. 74(6):1028-1034, 2016
一般社団法人 日本リウマチ学会
(フローチャートは改変)
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(フローチャートは改変)