治療の状況、ワクチンの種類によって、
予防接種ができない場合があります。
病院の先生とよく相談してください。
若年性特発性関節炎の診断時に小児期の予防接種が完了していない場合、
薬による治療を開始すると、生ワクチン※1(BCG、麻疹ワクチン、風疹ワクチン、
おたふくかぜワクチンなど)が原則として接種できなくなってしまいます。
治療をはじめる際は、母子手帳などで接種状況を確認し、
かかりつけ医に相談するようにしてください。
※1 生ワクチン:病原性を弱めた生きた細菌・
ウイルスを使うワクチン。
~慢性疾患に対する予防接種の特例措置~
治療のため、定期接種の機会を逃してしまった場合でも、
接種できなかった理由が解消した時点(接種不適当要因解消時点)から
2年後まで定期接種を受けることができます。
対象となる疾患
ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオ、日本脳炎、麻疹、風疹、結核、
ヒトパピローマウイルス感染症、インフルエンザ菌b型(Hib)感染症、
小児の肺炎球菌感染症
一般社団法人 日本リウマチ学会
小児リウマチ調査検討小委員会
編集: 若年性特発性関節炎診療ハンドブック
2017, p62-71,
メディカルレビュー社, 2017
一般社団法人 日本リウマチ学会
小児リウマチ調査検討小委員会
編集: 若年性特発性関節炎初期診療の手引き
2015, p68-81,
メディカルレビュー社, 2015