用語解説

対称性

ここでは、関節炎の症状が左右対称に起きてくることを指します。関節リウマチでは、たとえば左の手指に関節炎を生じたら右の手指にも関節炎を生じる、といったように、左右対称に症状がみられることが多いとされています。

滑膜

滑膜(かつまく)は関節のまわりをおおっている膜を指します。関節リウマチでは、滑膜に炎症が起き、滑膜の細胞が増殖して関節の腫れを引き起こします(腫れ自体は滑膜の増殖だけでなく、関節の内部に関節液が溜まることによっても起きます)。

MCP関節

手の指の付け根の関節のことをいいます。

PIP関節

手の指の先から2番目の関節のことをいいます。

リウマトイド結節

ひじなどの外側の皮下にできる米粒大からソラマメ大のしこり。指などにもみられることがあります。

リウマトイド因子(RF)

関節リウマチを疑わせる抗体(免疫グロブリンと呼ばれるタンパクに対する抗体)。 しかし、関節リウマチでない人でもリウマトイド因子が(血液中に)見つかったり、逆に関節リウマチでもリウマトイド因子が見つからなかったりするので、これだけでは診断の決め手にはなりません。

抗CCP抗体

関節リウマチの診断に用いられる抗体(環状シトルリン化ぺプチドというタンパクに対する抗体)。関節リウマチでも血液中に見つからないことがあります。ただし、抗CCP抗体が血液中に見つかった場合は、関節リウマチ以外の別の病気である可能性は低いと考えられています。

赤血球沈降速度(赤沈、血沈ともいう)

炎症の程度を調べる方法のひとつ。この値が高いと炎症の程度が強いと考えられています。炎症の程度を調べるためには、ほかにもC反応性タンパクなどの値を参考にします。

C反応性タンパク(CRP)

炎症の程度を調べる方法のひとつ。この値が高いと炎症の程度が強いと考えられています。ただし、CRPの値は関節リウマチ以外のさまざまな病気(例えばかぜなど)でも上昇します。

抗リウマチ薬(DMARD)

DMARDとは、「疾患修飾性抗リウマチ薬」という、関節リウマチの進行を抑えるための薬剤の総称です。免疫調節薬、免疫抑制薬、サイトカイン阻害薬などいくつかの種類があり、関節リウマチの免疫の異常や細胞増殖に対して働く薬剤を指します。

寛解導入療法

関節の痛みや腫れなどの症状がなく、病気が進行しない状態(寛解)を目標に行う治療。抗リウマチ薬(DMARD)を発病初期から使用して寛解を導入することで、健康な人に近い状態で日常生活が送れるようにすること、また、関節が破壊されるのを防ぐことを目的にしています。

サイトカイン阻害薬

炎症性サイトカインと呼ばれる、炎症を引き起こすタンパク質の働きを阻害する薬剤。炎症性サイトカインにはTNFαやIL-6などいくつかの種類があり、それぞれのサイトカインの働きを阻害する薬剤が使用されています。

非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)

非ステロイド系抗炎症薬は、痛みをやわらげるための薬剤(いわゆる痛み止め)の一種です。抗リウマチ薬(DMARD)とあわせて、痛みの程度などに応じて使います。非ステロイド系抗炎症薬には、内服薬(飲み薬)や坐剤など、さまざまな薬剤があります。

ステロイド

ステロイド薬は、炎症を抑えるための薬剤の一種です。抗リウマチ薬(DMARD)とあわせて、痛みの程度などに応じて使います。関節リウマチで使用するステロイドは、おもに内服薬(飲み薬)や、関節に注射するタイプの薬があります。

T細胞阻害薬

T細胞とは、白血球の一種で、病原体(細菌・ウイルスなど)への攻撃をコントロールしています。関節リウマチでは、T細胞が誤って自分自身の身体を攻撃するように働きます。T細胞阻害薬はT細胞の働きを阻害することで、自分の身体への間違った攻撃を弱めます。

thumb IP

親指の先端側の関節のことをいいます。

MTP

足の指の付け根の関節のことをいいます。